エリザベス女王杯に有利な脚質は?

牝馬限定レース!エリザベス女王杯

エリザべス女王杯は、毎年秋の京都競馬場で3歳以上の牝馬によって争われます。京都の外回り芝2200mで実施されるため、脚質では差し馬が最も有利で、先行馬もそれなりの実績を残しています。 エリザべス女王杯の過去10年の結果から詳しい数字を見ると、3着までに入った全30頭のうち、逃げ馬が2頭、先行馬が10頭、差し馬が16頭、追い込みが2頭となっているほか、勝ち馬10頭中6頭が差し馬となっており、脚質的には差し馬の成績が極端に良い状況です。

年度別に3着までに入った差し馬の顔ぶれを見ると、2015年は6番人気のマリアライトが中団から、1番人気のヌーヴォレコルトと4番人気のタッチングスピーチがそれぞれ後方から差し、1着から3着までを差し馬が独占しました。2014年は3番人気のラキシスが中団からの差しきり勝ち、3着にはやはり中団から差してきたディアデラマドレが入りました。2013年には2番人気のメイショウマンボ、2012年は7番人気のレインボーダリア、2011年と2010年は共にスノーフェアリーが制し、2009年から2015年まで実に7年連続で差し馬が制しています。

エリザべス女王杯の実施される京都の外回りは、内回りに比べ直線が長いという特徴があります。内回りは直線が約330mと、中央4場では中山競馬場並に短いコース設定となっていますが、外回りでは直線が約400mと、東京競馬場や阪神競馬場に比べると短いもののそれなりの距離があるため、直線が平坦とはいえ差し届きやすいと言えます。 3コーナーに急な坂はあるものの、坂を越えると一気に下り坂となり、その後4コーナーから直線入り口にかけてゆっくりと下り、しかもコーナーがキツくないせいもあって、勢いをつけたまま直線を迎えやすいことも、後方の馬にとっては走りやすいレイアウトとなっています。

但し、直線に坂が無いため、展開や馬場状態によっては差し馬よりは逃げや先行脚質の方が、有利に作用することは少なくありません。過去10年では2頭の逃げ馬が、例えば2009年は11番人気のクィーンスプマンテが、2007年には1番人気のダイワスカーレットが逃げ切り勝ちを収めています。牡馬相手に互角以上にわたりあった実力馬のダイワスカーレットは別として、クィーンスプマンテの逃げ切り勝ちは、平均ペースにも関わらず他馬が牽制し合った結果、有力馬の仕掛けが遅れたために起きた大番狂わせでした。 エリザべス女王杯のようなG1の舞台では、能力や脚質以外の要素にも注意を払うことが必要となります。

©2016 女の闘い!エリザベス女王杯とは